まどろみからの覚醒

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旦那と私はマイカーで、実家の里帰りからの帰路についていました。途中で立ち寄った「道の駅」でのこと。後部座席でまどろんでいた私に、旦那が困惑顔で一言。

旦那:「運転、替わってくれないか?」

私:「えっ?」

いったい何のこと? いきなり何を言い出すのかしら。寝起きで頭が回らない私は、状況が理解できません。理由を聞いてみると、あろうことかうちの旦那、購入したおみやげの支払いの際に、免許証が失効していることに気がついたのだそうです。もうすっかり誕生日のお祝いなどスルーする今日このごろ、どうやら先々月の誕生日で失効していたとのこと。どうせなら家に帰るまで気がつかなければよいものを、何もこんなところで……。とはいえ、気がついてしまった以上、もう運転させることはできません。

さあどうしましょ。

旦那といえば自分の失態はどこへやら。嫌味ったらしく小言が始まり出しました。

旦那:「だから、ふだんから運転しておけばよかったんだよ」。

一切運転を拒み続けていた私に、非難の矛先が向きます。私としてはもちろん運転なんかしたくありません。駐車が苦手、車線変更も苦手とあって、これまで極力、運転を避けてきました。特に運転上手な旦那と知り合ってからは任せっきりで、残りの人生で自ら運転することなんてないと思っていました。だからすっかりペーパードライバーっぷりが板についています。しかし、車を置いて帰るわけにもいきません。家計のやりくり上手を自慢とする私は、旦那の実家でたんまりと食料と日用品をもらっており、車に積んでいるからです。それを家に持って帰らなければ。私は決意しました。

私:「しょうがないなあ」

こう言ったからといって、私の運転技術の未熟さを露呈するはめになったり、面倒なことをしたり苦しい思いをしたりするのが目的ではありません。この場を乗り切ることで、賢くて、家計のやりくりが上手で、そして美しい私を旦那に再認識させてやる!―― というのがねらいです。そうは思っていないだろう旦那を見返してやるのです。

一番大事なことは、やるか、やらないかです。やるからには後に戻れません。ここの判断を誤って途中で考えを翻すと、「だから言っただろう」とやりこまれてしまいます。やらないことを決断することも大事です。

でも、やると決めた私。まず計画立案から始めます。賢いんです。紙とペンを持ち出し、書き出していきます。

さあ賢くて、美しくて、そして家計のやりくりが得意な私の本領発揮ですよ。

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