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黒船

ミカは刃物を見ると異様にゾクゾクする。
それは恐怖心ではなく、むしろ恐怖心を与える側のそれである。

同様に人に危害が及ぶようなもの全てにゾクゾクするのだ。

本人自体がそれを楽しめればまだしも、本人はそのことに嫌悪感を感じるので始末が悪い。
生まれてこのかた、そのような性格になるような事件が起きたわけでもない。
刃物はもはや慣れ親しんだゾクゾクではあるが、
今まで見たことがない、初めて見るものにまで、どこか懐かしくゾクゾクするのである。

そうして納得のいく理由が見つからず、悶々と生きてきた所に「原因は遺伝です」ときたもんだ。

私の両親は、性格破綻者なのか、殺人鬼ってことか。

両親を見てもなかなかそうは見えない。
私はよその子?
さては隔世遺伝か?

「どちらにしてもそのような性格をもち、なおかつそれを子孫に伝えるとは、どういう種族なんでしょう?」
そのような嗜好をもちながら人殺しもせず、あるいはたっぷり人殺しをしながら、
次世代に何を伝え、何を試そうとしているのでしょう?

根源は何?
源泉は誰?

ミカはそれから3か月ほど長考した後、これからの進路を決めた。

出来れば好き好んで人殺しはしたくないし、
するならするで「シリアルキラー」と呼ばれたい所だ。

しかし、
悲しい過去も今のところ特にないうえ、おねしょは6歳までだし、
そもそも女性がシリアルキラーになれる確率は低いらしい。

 

「よし、私はサドになる」

 

とはいったものの。

ある日、ミカは、
常備の包丁で通りすがりのオジサンを刺してみた。

プス

 


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